クラウドエンジニアに求められる6つの能力

クラウドコンピューティングとは

必要に応じて他社が所有・管理する情報システム資源を借り、ネットワークを介して利用するコンピューティング形態。

つまり、自分でインフラを構築しなくても他社のリソースを借りて、必要な時に必要な分だけ利用できるシステムのこと。

 

クラウドコンピューティングの定義

The NIST definition of Cloud Computing

5つの特徴

 オンデマンド・セルフサービス

    人を介さず自ら資源を制御可能

 幅広いネットワークアクセス

    標準的プロトコルを使って、各種デバイスから利用可能

 資源のプール

    資源は複数利用者により共有され、物理的配置を考慮扶養

 迅速な拡張

    必要に応じて自動または手動でスケールアウト可能

 計測可能

    サービスの稼働状況が常に計測されており入手可能

3つのサービスモデル

  • IaaS (Infrastructure as a Service)
  • PaaS (Platform as a Service)
  • SaaS (Software as a Service)

4つの展開モデル

  • Private
  • Public
  • Community
  • Hybrid

クラウドエンジニアに求められる6つの能力

  1.  ITビジネスの動向に関する知識と理解
  2. 構成要素技術
  3. 市場サービス
  4. クラウド活用を実現する方法論
  5. クラウドの特性を活かすアーキテクチャ
  6. クラウドのリスクとセキュリティ

今回はクラウドエンジニアに求められる6つの能力のなかで1〜3について述べる。

1.ITビジネスの動向に関する知識と理解

企業が抱えてきた強いニーズ

  • 需要に応じて、いち早くサービスを展開したい
  • 状況変化にあわせて迅速にリソースを増強・縮小したい
  • はじめは小規模で、必要に応じてリソースを拡張したい

クラウドの登場・普及

  • 企業自身でニーズを実現可能に → 直接コントロールできるコンピューティング資源、従量課金で利用

ユーザ企業による内製化の働き

  • 自社でスキル習得して内製
  • 従来型SIベンダーを教育
  • 複数SIベンダーの利用

2.構成要素技術

クラウドサービスを構成する要素技術

  • 仮想化技術:運用管理や構成柔軟性の確保
  • 分散処理技術:スケールアウト性の確保
  • リソース配信技術:性能低下・伝送遅延の回避
  • ユーザ体験技術:利用者の利便性の確保

3.市場サービス

代表的なサービス

以上